今度の選挙で、国民は止むにやまれず「変化」を求めました。 民主党への歴史的な政権交代。 凄いエネルギーが渦巻いていましたね。それも怒りのエネルギー。それは格差、失業、犯罪多発・・・ 最悪は自民党リーダたちがこの数年見せた言動の軽薄さ、庶民感覚の無さ・・・こんな人格の無い人たちにこの先任せておいて大丈夫なのかという国民の怒り・・・・・・
怒りは日ごろ、選挙に行かない人達まで伝播して、「そうだそうだ、政権交代!」の大合唱。
選挙期間中、あの狭い自由が丘駅のロータリー前をたまたま通りがかった私は、演説する候補者の前のすさまじい人だかりに一歩も進めず、な、何だこの群衆はと驚いたものです。
革命的な世の中の変化とはこのような様相の時に起こるのかとそのマグマの奔流に唖然とし、思わずその場で群衆と一緒になって、いや、群集心理でその日の候補者の演説に耳を傾けたのです。
実は当メリーランドのスタッフさえも全員が今回の選挙には行ったくらいですから(皆さん、失礼!)今回の世の中の「変化への期待」度は相当なものだったと言えると思います。
さて、この「変化への期待」は何も世の中や政治に対してだけあるものではありません。常日頃、美容業に携わる中、お客様の「変身願望」は永遠の燃え盛る火の如くであると感じるのです。変わりたい、変われるものならもっと素敵に変わりたい・・・
でも多くの場合、お客様は‘いつもの通りにして’ と無難な選択で終わるのです。変化し過ぎることへの不安。職場の目、他人の評価・・・あたかも、自民党から変えられなかった長いしがらみ、習慣の如く。でも、ほんとうの不安は美容師自身に対してあるのではと正直なところ感じているのです。ほんとに期待通りやってくれるのか?という不安、期待して失敗した時の後悔、任せた自分への憤り。さてどうしたら、そのような不安を払しょくし、よい結果を導くことができるのでしょうか。そこでお勧めしたいことが一つあります。
「あのタレントの○○さんのようなヘアにしてほしい」とはっきりと美容師に伝えることだと思います。それぞれの年代でファッションリーダー的なタレントは居るものです。
ほんとは美容師に任せて自分に一番似合うヘアスタイルを提案してもらうことが筋かもしれません。安全で安心とも言えますが、もう新時代のお客様は、自分のオシャレへの方向と形をはっきりと主張すべきだし、できるのではないかと思うのです。
要は変わることを決断し、‘変えたい’ と強く宣言することだと思います。
「ヘアスタイルが変わればメイクが変わる」
「メイクが変われば服が変わる」
「服が変われば・・・」人の見る目も変わるし、見(魅) られる自分を感じて自信も付いて、人前に出る勇気もどんどん湧いて来るのではないでしょうか。
さてさて、政権交代でどんな新しいドラマが待ち受けているのでしょうか。そして同じように、ヘアスタイルもある時、劇的変化をして見れば、真新らしいご自身の夢物語が花開くかもしれません。
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